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選択に重みのあるタイムリープものADVゲーム『Life Is Strange』がおすすめ!

      2017/01/17

アドベンチャーゲーム『Life Is Strange』の面白かったポイントを紹介する感想・レビュー記事です。
人間は人生を送る上でたくさんの選択肢を迫られますが、このゲームで迫られる決断も現実世界と似ていて、選択によってキャラとの関係や生死が変わってきます。
主人公には時間を巻き戻す能力がありますが、どの選択肢を選んでも全員に良い顔をすることはできないところが特に面白いポイントです。

この記事では、エピソード1の内容について多少触れていますが、核心部分についてはノータッチです。
物語を楽しむ作品なので、プレイする時は結末のネタバレなどは踏まない方が楽しめます

※対応機種は、Win/Mac/PS3/PS4/Xbox 360/Xbox Oneです。


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『Life Is Strange』はこんな人におすすめ!

ストーリーを楽しみたい人には特におすすめです。
映画や海外ドラマが好きな人はすんなり世界観に入れると思います。

時間を巻き戻す能力を使って事件を調査する要素もあるので、ミステリーやタイムリープものが好きな人にもおすすめです!

『Life Is Strange』の概要

『Life Is Strange』では、映画のような映像作品を見ながら各ポイントで選択を迫られ、その選択肢によって物語が少しずつ変化していきます。
一言で言えば、物語を体験できるゲームです。

物語のあらすじは、以下のトレーラーを見てみて下さい。

主人公は学校で写真を学んでいる女の子、マックスです。
小さい頃に住んでいた街に最近になって戻ってきました。
ある日、マックスは街が大きな竜巻に襲われる未来を見てしまい、その夢から覚めると時間を巻き戻す能力を手に入れていました。

マックスは舞台となる街に戻ってきたことで、5年間連絡を取っていなかった親友クロエと再会します。
しかし、クロエは辛い経験をたくさんしたことですっかりグレてしまっており、髪も青く染めて、5年前とはかけ離れた姿になっていました。
クロエがグレてしまったのは、小さい頃に父親を交通事故で亡くし、心の傷が癒える前の一番つらい時期に親友のマックスも引っ越して離れ離れになってしまったことも影響しています。
それに加え、クロエにとってのもうひとりの親友・レイチェルも失踪してしまい、クロエは連続で大切な人を失ってしまったのです。

この物語は、時間を巻き戻す能力を使ってレイチェルの失踪事件を調査しつつ、街が竜巻に襲われる未来も避けるために奮闘するお話です。マックスとクロエを中心とした人間ドラマが楽しめます。

『Life Is Strange』のここが面白い!

ストーリーを自分の人生のように楽しめる

『Life Is Strange』は、映画のような物語を楽しむゲームです。
マップ内を探索したり、キャラと会話したりして情報を集めた後は、自動的に物語が進行する場面が多いです。
じゃあこのゲームって映画にすればいいんじゃないの? どこがゲームらしいポイントなの? と思う人もいるかもしれません。そのポイントが、ところどころで迫られる選択です。

『Life Is Strange』では、主に次のような選択を迫られます。
持っている情報を明かすか、秘密にするか……
誰かと仲良くするか、距離を取るか、敵対するか……
現実世界の選択と物凄く似ているんですよね。全員に対して良い顔をすることはできなくて、特定のキャラとの関係を大切にしようと思ったら、そのキャラと関係の悪いキャラに目をつけられたりします

マックスは時間を巻き戻す能力を持ってはいるのですが、何度巻き戻してもすべてに良く思われることなんてできません。
だからこそ、この物語においてマックスや自分にとって大切なものが何か、ということを考えながら、ひとつひとつ決断を繰り返していく、という行動が面白いんです。

上の画像は、同級生に陰湿な嫌がらせをしているビクトリアという女の子が、建物の中に用があるマックスに対して通せんぼをしているところです。
それに対してマックスは、「絶対どかせてやる」と対抗意識をむき出しにしています。マックスは見た目のイメージから内気な子に見えるのですが、選択肢の中には割りとやんちゃなところもあったりして良いキャラです。

「絶対どかせてやる」と心のなかでつぶやいた通り、時間を巻き戻す能力を使ってペンキの容器に細工をし、事故に見せかけてビクトリアとその取り巻きをどかすことに成功したのですが……
ビクトリアはお気に入りの服をペンキで汚されて、本気でへこんでしまいました。少し可哀想ですね。

そして、建物の中に入る前にビクトリアとの会話がありました。
「からかう」「なぐさめる」というふたつの選択肢がありましたが、「なぐさめる」の方を選ぶとビクトリアの弱い部分や、根は良いやつそうだと感じられる会話もあったりして、ビクトリアというキャラが少し好きになりました。

こんな感じで、嫌なキャラも選択次第では少しイメージが変わったりします。逆に、親友クロエですら、選択次第ではマックスに罪をなすりつけてきたりする場面もあります。
選択でキャラとの関係が変わるだけでなく、特定キャラの生死に関わったりする選択肢も出てくるので、中々選択には重みがあると思います。
やり直しが効かないほど時間が進んでから「あの時あの選択をしていれば……!」と思うこともあり、選択しながら物語に触れることに夢中になるゲームでした

美術や音楽が素晴らしい

「この構図綺麗だなー」と思う場面が多かったです。見ているだけで目が幸せでした。
上の画像はこの物語のはじまりのシーンです。授業で失敗してしまい、廊下に出たら自分への陰口が聞こえてきて、イヤホンをして雑音をシャットアウトし、トイレに顔を洗いにリフレッシュしに行こうとする場面です。

人が集まる場所では、マックスが直接会話をしなくても周囲のキャラ同士で何か会話をしていたりして、字幕は表示されなくてもその声が音声として耳に入ってくるんです。
そして、冒頭の場面で耳に入ってくるのは自分への陰口だったわけですが、イヤホンをするモーションを見せて、音楽をかけだした途端にその陰口がシャットアウトされ、心穏やかになるフォークソングが流れ始め、それからの上の画像のエピソード1のタイトル表示……
という流れが非常に美しかったんです。これだけで心をつかまれました。

エピソード1のマックスはまだ冴えない女の子な感じですが、雑音を聞かなくするためにイヤホンをして自分の世界にこもる動作と、タイトルの『サナギ』も非常にマッチしていて、自然に『Life Is Strange』の世界観に引き込んでくれました
この作品は、キャラや絵の見せ方が本当にうまくて、世界観に没入させるための役割を大いに果たしていると思います。

上の画像もYoutubeのトレーラーのサムネ画像もそうですが、ピントのボケの使い方も美しいです。
どの場面も作り手の見せたい主題がはっきりしている感じがしていて、くっきり見せる部分とぼかす部分の使い分けで、プレイヤーに的確に情報を伝えてくれる感じがしました。
CG自体は「超リアル!」という感じではないのですが、油絵チックな雰囲気があって味があります。
そして、リアルなCGでなくても、構図やピントをうまく使うことで美しく見せることができるんだな、ということを感じさせてくれたこともプレイしていて嬉しかったポイントです。

『Life Is Strange』は5つのエピソードから成り立っている物語です。
各エピソードの終わりには、曲が流れながら物語が次々と展開していくシーンがあります。このシーンでは、選択肢などは特に出てこなくて、そのエピソードの締めに向けて、映画を見ているような気分で物語を楽しむことができます。

流れる曲もどれも素敵な曲です。雰囲気はフォークっぽい曲が多いと思います。トレーラーの曲は書き下ろしの曲のようですが、各エピソードで流れる曲に関しては版権曲が多いはずです。
冒頭のイヤホンのシーンで流れるのは、Syd Mattersの『To All Of You』という曲でした。
サントラは売っていませんが、各版権曲はiTunes Storeで売ってたりもするので、気に入った曲があればそっちで買いましょう!

クリア済みの人と『Life Is Strange』について語り合いたくなる

各エピソードの終わりに上のような画像が表示され、自分が行った選択を振り返ることができます。
この際、他のプレイヤーがどんな選択をしたのかという割合も見ることができるのは面白い試みだと思いました。

僕の選択は少数派の部分もありますが、大多数と同じ選択をしている部分もありました。
これらの選択をしたことには全部自分なりの考えがあるのですが、このゲームをプレイした人ならみんな何かしらの考えを持って選択をしたんだと思います。
だからこそ、『Life Is Strange』という物語を通じて、どんな選択をしたのか、そしてどうしてその選択をしたのか……そんなことを『Life Is Strange』をクリアした人たちと語り合いたくなりますね。

終わりに

この記事では、アドベンチャーゲーム『Life Is Strange』をおすすめしました。
主人公には時間を巻き戻す能力がありますが、どの選択肢を選んでも全員に良い顔をすることはできないおかげで、逆に選択肢に重みが出てくる面白いゲームです。
物語が好きな人や、ミステリー・タイムリープものが好きな人は是非プレイしてみてください。

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