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おすすめの百合漫画感想『やがて君になる』4巻は侑と先輩の関係がもどかしい

      2018/01/26

百合漫画『やがて君になる』4巻が非常に良かったので、感想・紹介記事を書きました。
3巻は侑が先輩への気持ちを抑えている様子が切ない巻でしたが、4巻では先輩が侑への気持ちを抑えるシーンが多く、ふたりの関係を見ていると非常にもどかしくなってくる巻でした。物語も大きく動きそうな気配が出ていますし、続きが早く読みたくなります。
心情表現、表情共に3巻までと同じく良い感じなのでおすすめです。

※この記事には4巻のネタバレを含んでいます。


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『やがて君になる』はこんな話

この作品は、思春期なのに誰かを「特別」に思うことができずにいる女の子同士の恋愛物語です。
心理描写が丁寧に描かれている百合漫画を読みたい人に特におすすめできます。
1巻を読んでの感想は以下の記事にまとめてあるので、そちらを読んでみて下さい。

『やがて君になる』4巻の概要

はじめに、『やがて君になる』4巻のあらすじを紹介します。

七海燈子の念願である生徒会劇。
夏休みに入り、その練習合宿が行われる。

それぞれの思いを秘めながら合宿に臨む燈子、侑、沙弥香。
その一方で、燈子の追い求め続けた理想は揺らぎ始めていた。

「侑は私のこと、好きにならないでね」

やがて君になる(4巻)裏表紙 より

4巻は侑と先輩の関係がとにかくもどかしかったです。ふたりともお互いを意識しまくっているがために、嫌われたくなくてどこか遠慮しあっているような姿がもどかしいんです。
タイトルである『やがて君になる』を匂わせるシーンもあったり、大きく話が動きそうな気配もあったりと、とにかく早く続きが読みたい! と思った巻でした。

そんな『やがて君になる』4巻の見どころをこれから紹介していきます。

『やがて君になる』4巻の見どころ

3巻までに引き続き、4巻も全体的に面白かったです。
3巻までの流れが気に入った人には間違いなく4巻もおすすめできる内容でした。その中でも特にここが面白かった、というポイントは次の3点です。

  • 先輩が侑に電話するシーン
  • 深まる三角関係
  • 『やがて君になる』の意味

先輩が侑に電話するシーン

3巻は侑が先輩への気持ちを抑えている様子が切ない巻でしたが、4巻では先輩が侑への気持ちを抑えるシーンが多かったです。
3巻ではちょっと過激な?スキンシップをしたことで少し反省している模様の先輩ですが、その気持ちの抑制が少し途切れるのが侑に電話するシーンでした。

先輩が侑に電話しようか悩んでから、侑が電話に出るまでの流れが1ページ(77p)の中に凝縮されているのがすごく良かったです。台詞はほとんどないのに、表情だけで先輩がどういう気持ちでいるのかが物凄い勢いで伝わってくるんですよね。侑が電話に出た瞬間の先輩の表情が可愛すぎます。
電話の内容自体は他愛もない会話なんですが、電話しながらふたりの心の声も見せてくるのが本当に良かったです。特に80,81ページで先輩の心の声から、侑の心の声にバトンタッチするところがずるすぎます。

ふたりが面と向き合っている時は遠慮しあってしまっている感じがしますが、電話中は離れた場所でも自然体で会話している感じがして、ふたりの表情も柔らかくて、この瞬間をずっと眺めていたいような気持ちになりました。

深まる三角関係

個人的な感想としては3巻までは三角関係という感じはあまりしていなかったのですが、4巻で沙弥香の燈子に対する感情も恋なんだというイメージが強まりました。
沙弥香が燈子と手をつなぐシーンもありましたが、沙弥香はちょっと緊張している表情なのに対して、燈子は侑と一緒にいるときと違って自然体なのも面白いです。

合宿で侑と先輩、沙弥香の3人が一緒にお風呂に入るシーンも良かったです。
今までの中で一番コミカルなシーンだった気もするのですが、侑と沙弥香は意識しないように装いながら先輩(燈子)を時々ちら見していて、先輩は侑をガン見しているコマが多くて、3人の表情を見比べるだけで3人の関係が掴める楽しいシーンでした。

先輩は明らかに侑のことを意識しているんですが、意識しているからこそ嫌われたくなくて遠慮してしまって、その結果4巻では沙弥香とくっついているシーンが多かったのがもどかしいですね。

『やがて君になる』の意味

タイトルの『やがて君になる』ですが、今までその意味についてほのめかされることはあっても、しっかり触れられたことはなかったような気がします。4巻では先輩の独白シーンでその意味に触れられるのですが、先輩の抱えている感情はケリをつけるのが本当に大変そうです。

4巻の侑と先輩の関係はもどかしい感じが強かったのですが、侑は現状の関係を変えたいと思って行動しだすようです。そうなると先輩の抱えている感情とも近いうちにぶつかることになるでしょうし、5巻は侑と先輩、沙弥香の感情が大きく動くことになりそうですね。
3人の気持ちがぶつかり合うことで、最終的に『やがて君になる』というタイトルの意味がどうやって深まっていくのか、もしくはどう変化していくのか、物語の着地点が気になってしょうがないです。

終わりに

4巻は、侑と先輩の関係が見ていてもどかしくて、早く続きが読みたくなるような巻でした。
台詞のないコマでもどんどん情報が伝わってくるすごい作品なので、是非色んな人に読んで欲しい漫画です。

追記:5巻の感想記事を書きました。

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