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おすすめの百合漫画感想『やがて君になる』3巻はとにかく切ない

      2017/06/27

2016年11月26日に発売された百合漫画『やがて君になる』3巻が非常に良かったので、感想・紹介記事を書きました。
3巻は、思春期なのに誰かを「特別」に思うことができない主人公・小糸侑が、ようやく先輩のことを好きになれそうになるのに、その気持ちを押し殺してしまう姿がとにかく切ない巻でした。
心情表現、表情共に1,2巻と同じく良い感じなのでおすすめです。

※この記事には3巻のネタバレを含んでいます。


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『やがて君になる』はこんな話

この作品は、思春期なのに誰かを「特別」に思うことができずにいる女の子同士の恋愛物語です。
心理描写が丁寧に描かれている百合漫画を読みたい人に特におすすめできます。
1巻を読んでの感想は以下の記事にまとめてあるので、そちらを読んでみて下さい。

『やがて君になる』3巻の概要

はじめに、『やがて君になる』3巻のあらすじを紹介します。

七海燈子と小糸侑。徐々に距離を近付けるふたりに、佐伯沙弥香は焦燥感を募らせていた。

だが、燈子が望む形で彼女のそばにいることを決めた侑は人を好きになることを諦めようとしていて……。

「わたしは誰も好きにならない。これまでも、これからも。」

やがて君になる(3巻)裏表紙 より

3巻はとにかく切なかったです。
恋する侑と先輩の姿は眺めていてかわいいのですが、ふたりの距離が近付けば近付くほど、侑は自分の気持ちを押し殺していくことになるのが切なすぎます。
そんな『やがて君になる』3巻の見どころをこれから紹介していきます。

『やがて君になる』3巻の見どころ

1,2巻に引き続き、3巻も全体的に面白かったです。
その中でも特にここが面白かった、というポイントは次の3点です。

  • 人前でも名前で呼び合うことにした先輩と侑
  • 体育祭のリレーで、先輩の走る姿を見つめる侑
  • 好きという気持ちを必死に抑えつける侑

人前でも名前で呼び合うことにした先輩と侑

学校の帰り道、先輩は人前でも侑のことを名前で呼んでいいかを聞いてきます。それに対して侑は全然動じずにOKするわけですが、実際に「侑」と名前を呼んだ時の先輩の表情は、頬が染まっていたり、侑にも自分の事を名前で呼んでもらいたいという希望がにじみ出たような目をしていたりしてかわいいです。
普段はしっかり者を演じている先輩ではありますが、こういうところは結構子どもっぽいというか、恋に恋する女の子という感じがしてかわいらしいです。

体育祭のリレーで、先輩の走る姿を見つめる侑

3巻はこのシーンが一番好きかもしれません。
体育祭の部活対抗リレーに生徒会も参加するのですが、走っている先輩のことを応援していたら、いつの間にか先輩が真剣に走る姿を食い入るように見つめている侑の姿が描かれました。156,157ページのあれです。
いつの間にか侑が先輩だけを夢中で見ていることが伝わってきて、このシーンで侑自身も自分が先輩のことを好きになっていることに気付いたのかな? なんて想像もしたりしました。
セリフはまったくないのに、読んでいでどんどん情報が伝わってきて、想像も膨らんでいくんですよね。すごく良いシーンだったと思いました。

好きという気持ちを必死に抑えつける侑

相合傘のシーンと3巻最後の体育倉庫でのシーンは読んでいて本当に切なかった……
侑は先輩に対する自分の気持ちが特別であることに気付きはじめていますが、先輩は誰も好きにならない侑を求めているってことがわかっているから、あと一歩のところで自分の本当の気持ちを押し殺してしまうんですよね。こういう侑の姿を見ていると胸が苦しくなります。

3巻は侑の心の声で締めていますが、その心の声からは、侑が必死に自分の気持ちを誤魔化そうとしている様子がにじみ出ていて、切なすぎて泣きそうになりました。

終わりに

3巻は、侑がようやく先輩のことを好きになれそうになるのに、その気持ちを押し殺してしまう姿がとにかく切ない巻でした。
心情表現や表情の見せ方が本当にうまいので、是非色んな人に読んで欲しい漫画です。

追記:4巻の感想記事を書きました。

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