創作ポスト

創作物の力で元気になろう。すてきな創作物を知りたい人、自分で創作物を作っている人に向けて、手紙を書くように記事を届けます。

シンプルで奥深いパズルゲームアプリ『Merged!』の感想とゲームデザイン

      2016/05/02

iOS/Android両対応のスマホ向けパズルゲームアプリ『Merged!』がシンプルだけど奥深くて、非常に面白いゲームだったので紹介します。
前半で『Merged!』がどんなゲームなのか、またどうして面白いのかを紹介します。後半では、『Merged!』を更に面白くするにはこうすれば良いのではないかな、という僕の個人的な意見を書いています。
「とりえあず面白いゲームを紹介して欲しい!」という人は、前半部分だけ読んでいただけでばOKです。ゲーム制作に興味がある人は後半も読んでみて下さい。


スポンサーリンク

『Merged!』の良さを簡単に紹介

『Merged!』は、同じ数字が書かれたブロックをまとめていくことで、ブロックの置き場所がなくならないように立ちまわるパズルゲームです。雰囲気は『2048』に少し似た感じですね。
このゲームの良いところを3点挙げると、こんな感じです。

  • シンプルだけど奥深い
  • 連鎖時の効果音とビジュアルがマッチしていて気持ち良い
  • スコア画面がオシャレで、ハイスコアを出せた時の満足度が高い

まずは公式の紹介動画を見てみて下さい。

ゲームを開始すると、手元に数字の書かれたブロックが配布され、それを好きな場所に配置していきます。手元にあるブロックを配置すると、新しいブロックが配布されます。
同じ数字のブロックを3つ以上繋げると、繋げたブロックに書かれた数字よりもひとつだけ大きな数字のブロック1つに変化するので、同じ数字のブロックをまとめていきながら、ブロックの置き場所がなくなること(ゲームオーバー)を回避しつつ、できる限り多くのブロックを消すことを目指すゲームです。

ブロックを3つ以上繋げた時には、そのブロックに書かれた数字や連鎖の数に応じてスコアが増加します。
連鎖なしではたいしたスコアは稼げないので、下の画像のように、1のブロックをまとめて2のブロックにした結果、2のブロックが3つ以上繋がっている状態になるのでさらに大きな数字のブロックに変化する……という連鎖を狙っていきます。

20160304-01

ブロックはサイコロに似ていますが、書かれた数字も1~6です。
6のブロックを3つ以上集めると、Mと書かれたブロックに変化し、そのMブロックを3つ以上集めると、下の画像のように周囲のブロックを除去する爆発を起こします。
ブロックが置けなくなるとゲームオーバーなので、うまくまとめられなそうなブロックは、このMブロックの爆破で除去することを狙います。

20160304-02

以上のように、ゲームのルール自体は非常にシンプルなのですが、次にどの数字のブロックが来ても置き場所がなくならないようにすることを考えながら配置していく必要があるので、なかなか奥深いゲームです。
また、連鎖時にブロックが液状になり、ひとつのブロックにまとまっていくビジュアルと、その時の液体と液体がピタッと合わさるような効果音が非常にマッチしていて、連鎖をすることがとにかく気持ち良いです。それに加え、連鎖時には多くのスコアを獲得できるので、積極的に連鎖を狙いたくなります。思惑通りに連鎖を起こせた時にはなかなか爽快ですよ。

ちなみにスコア画面はこんな感じ。オシャレな雰囲気なので、良いスコアが取れた時は思わずシェアして自慢したくなります。スコアをシェアするためのハッシュタグが用意されているのも面白いですね。

20160304-04

変更を加えたらもっと面白くなりそうなポイント

ここまで紹介したように、『Merged!』はシンプルで奥深い非常に面白いゲームです。
ですが、ここを変えたらもっと良くなりそうなのになあ、と思ったポイントもあるので、そのポイントも紹介してきます。

1ゲームに1回はタダで手元のブロックの交換をできるようにする

『Merged!』では、1ゲーム終わるごとにスコアに応じてコインが取得できます。また、動画広告を見ることで追加のコインを取得することもできます。そのコインを支払うことで、今手元に配布されているブロックをゴミ箱に捨て、他のブロックを配布してもらうことができるのが、ゴミ箱アイコンの機能です。
「5のブロックを置かないとブロックの置き場所がなくなっちゃうけど、3のブロックが配布されてしまった!」というような時に、延命のために使うものですね。

この機能を使うために必要なコインは、1回目は250枚、2回目は500枚、3回目は1000枚……と使うごとに倍になっていきます。そして、ゲームオーバーになって次のゲームを開始した時には、250枚に戻っています。
1ゲームで250枚のコインを稼げるようになるには、『Merged!』にだいぶ慣れる必要があります。つまり、慣れるまではゴミ箱を使うとコインが赤字になるのです。
ゲーム内通貨であろうと赤字になるのはやっぱり嫌なので、コインを使わずに何回もゲームをプレイするうちに、ゴミ箱を使わずにゲームを終えることが当たり前になってしまい、「どの数字のブロックが配布されたとしても、身動き取れなくならないようにブロックを配置していくのが肝なゲームだから、この機能って邪道なのでは?」と思ってしまいます。その結果、コインを250枚以上稼げるようになってもゴミ箱を使わずにゲームを終えてしまうんですよね。

動画広告でもらえるコインを増やすことができる以上、このコインをたくさん使ってもらうことが開発者の収益に繋がるのですが、それだったら各ゲーム1回目のゴミ箱使用料はタダにするとか、よっぽど酷いプレイをしない限り1ゲームで250枚以上のコインがもらえるようにして、ゴミ箱を使うのが自然というイメージ付けをした方が良かったのではないかなあ、と思いました。
1回だけ使っても黒字だとすると、ゲーム中2回以上使うと赤字になるゴミ箱をどこで切るか、という判断要素も加わってきたり、「赤字になっちゃうけど、もう1回使ったら欲しいブロックが来るかも」というギャンブル要素も加わって、面白さが増すと思うんですよね。

チュートリアルで連鎖についてレクチャーする

ゲーム性がシンプルなこともあってか、チュートリアルはほぼ皆無で、習うより慣れろのスタイルになっています。それでも大体は理解できるのですが、連鎖時に生成されるブロックがどこに配置されるのかだけは直感的に理解できませんでした。
この記事の感想部分で連鎖の方法を説明した画像のように、手元に配布されたブロックが1つの場合はすぐに理解できます。問題は2つのブロックが繋がった状態で配布された時です。

20160304-03

上の画像のように、2つのブロックが繋がった状態で配布されたとき、配布されたブロックを赤枠の部分に配置すると、青枠の部分(配布されたブロックのうち、小さい数字のブロック)を中心にして、ブロックがまとまっていきます。なので、「3から4にまとまるときも青枠の位置に4のブロックが生成されるんだろうな」と想像しているわけですが、実際にブロックがまとまる最終地点は、配布されたブロックの数が大きい方のブロックが配置された場所です。

どうしてこれがすんなり理解できなかったかというと、ブロックがまとまる基準が1つではないからです。
ブロックがまとまる基準として考えられるのは次の2通りです。

  • ブロックが最初に集まりだした場所を中心に、すべてのブロックが集まる
  • 配布されたブロックのうち、数が大きい方のブロックが配置された場所を中心に、すべてのブロックが集まる

しかし、ゲーム内で「ブロックがまとまる基準はこれです!」という説明は一切ないので、ユーザーが自分でこういう基準でブロックがまとまっているんだろうな、と想像しながらゲームをプレイすることになります。
なので、基準が前者だろうとユーザーが思っている場合、想定と外れた動作をすると「なんでブロックそっちに流れていくの!?」と混乱することになります。

基準となり得る要素が複数ある場合は、これが基準だ、というルールを作った側が提示してあげないと、ユーザーは混乱すると思いました。
特にこのゲームの場合、連鎖の仕組みを理解できているか否かでスコアに大きく差が出るので、連鎖の仕組みが理解できない結果、ゲームが面白くなる前にやめてしまう人も一部はいそうで勿体無いです。
連鎖のチュートリアルを入れてから体験してもらうだけで理解が格段に早まる話だと思うので。

終わりに

シンプルだけど奥深くて、連鎖音とビジュアルが非常にマッチした『Merged!』というパズルゲームアプリを紹介しました。
この記事が面白いゲームを探している人、面白いゲームを作りたい人の参考になれば幸いです。

Merged!

Merged!
開発元:GramGames
無料
posted with アプリーチ

 - ゲーム, ゲームデザイン

PAGE TOP